奇跡のリンゴ - 自然の摂理から学ぶ農と教育 後編

ファーブルの功罪 テントウムシはアブラムシを駆除してくれる益虫、と言われている。これはファーブル昆虫記の悪影響。テントウムシを観察してみると、実際には1日に5〜6匹しか食べない。アブラムシ側も、テントウムシが近づいてきても全く逃げる素振りを見…

 奇跡のリンゴ - 自然の摂理から学ぶ農と教育 前編

木村秋則*1氏の講演会があるので、池袋、立教大学へ。 2009年度連続公開シンポジウム《未来の声を聴こう》コミュニティ福祉学部主催「奇跡のリンゴ - 自然の摂理から学ぶ農と教育」この日の講義録 [1]、[2]、テープ起こし [1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6] 13:0…

 BS特集 人類はがんを克服できるのか

今日のお雑煮は会心の出来。昨日よりだしを濃いめにしたのが良かったみたいだ。テレビを点けたら、たまたまやっていた番組が異常に面白かった。去年放送されたNHKスペシャル「がん 生と死の謎に挑む」の内容に加えて、番組内に収まりきれなかった取材内容を…

 GFPはもはや日常語 その4

システム糖鎖生物学研究グループ 細胞膜の脂質には、様々な糖鎖が結合している。A型インフルエンザウイルスが細胞内に侵入する際には、ヘマグルチニンが糖蛋白質のN-アセチルノイラミン酸残基に吸着。ここまで入ると、後はエンドサイトーシスで自動的に細胞…

 GFPはもはや日常語 その3

田中研究ユニット アミロイドは、βシートが積み重なった様なクロスβ構造を取るペプチドの事。正常な折り畳み構造を取らない蛋白質の中には、異常プリオン蛋白質の様に、正常な蛋白質のαヘリックス構造をβシート構造に変えながら取り込んでいき、アミロイド繊…

 GFPはもはや日常語 その2

分子精神科学研究チーム 統合失調症の感受性遺伝子*1(原因遺伝子)の一つとしてFABP7が特定された*2。統合失調症の患者はプレパルス抑制(PPI)が低下する事が知られている。いきなり大きな音がするとびくっと驚いて筋反射が起こるが、大きな音を鳴らす直前…

 GFPはもはや日常語 その1

藤と八重桜の花が咲く頃、理化学研究所の一般公開。和光市は曇り。 将棋思考プロセス研究プロジェクト 日本将棋連盟と富士通の協力による研究プロジェクト。将棋のプロ棋士とアマチュア四段に駒の並びを5秒間見せて、脳の活動にどのような違いがあるか測定し…

 m-ECT

日経ビジネス 2008/06/02号「診察室」の記事は『重度の鬱病に電気治療』。頭に電気ショックをかけるなんて、戦隊ヒーロー物で悪の組織が拷問する時だけにしか使われない、と思っていたがどうやら違う様だ。重度の鬱病や統合失調症の治療に使われている。色々…

 Kpp その3

一般公開の続き。 元山研究ユニット 胎児性アルコール症候群の研究。発生の上でマウスの胎児がアルコールの影響を最も受けやすいのは、胎生7.75日目(E7.75)近辺。この時期の胚ではソニック・ヘッジホッグ遺伝子(Shh)が体の中央(正中)にある中軸中胚葉…

 Kpp その2

理研の和光研究所一般公開の続き。 吉田化学遺伝学研究室 p53は癌抑制遺伝子として有名。正常な細胞ではMDM2*1がp53にポリユビキチン鎖をつけるので、p53はプロテアソームによって分解されてしまう。癌因子が発生すると、p53はアセチル化されポリユビキチン…

 Kpp その1

八重桜の季節がやってきたので、理化学研究所・和光研究所の一般公開。 岩崎先端中間子研究室 K中間子はstrange1個、upまたはdown1個、合計2個のクォークから出来ていて質量が494MeV/c2もある。陽子や中性子の半分位で、電子の0.5MeV/c2に比べると遥かに巨大…

 ジャカランダの育て方 その4

理研・和光研究所一般公開の更なるつづき。 植物獲得免疫研究ユニット 植物は脊椎動物と違って、抗体を色々作ってくれるB細胞(Bリンパ球)が無い。植物が病気に感染した時は、「感染部位は枯れてもいいので、他の部位にひろがるのだけは阻止する」という戦…

 ジャカランダの育て方 その3

理研・和光研究所一般公開の更につづき。 生物言語研究チーム 以前千葉大にいた岡ノ谷一夫先生の研究室。ジュウシマツの囀り(さえずり)の研究*1で有名だが、最近ではハダカデバネズミ*2、ザトウクジラ、デグー等の音声コミュニケーションも研究している。2…

 ジャカランダの育て方 その2

理研・和光研究所一般公開のつづき。 脳創成デバイス研究チーム 展示が無いな〜と思っていたら、どうやら解散しているみたいだ。以前、FPGAのプログラムで昆虫の神経回路をシミュレートして、CCDからの視覚情報を元に障害物を避けるミニチュアカーをデモして…

 ジャカランダの育て方 その1

毎年4月の中旬頃になると、理化学研究所の一般公開。今年も和光市へ。構内では今年も八重桜が咲いている。宇宙服を着た研究員からビラをもらう。 言語発達研究チーム テーマ:「赤ちゃんの言語発達ってどうやって調べるの?」研究室で行っている「選好振り向…

 肉団子じゃなくて良かった

理化学研究所一般公開(オープンハウス)の続き。明治乳業のスポーツ飲料VAAMもここの研究成果。阿部岳先生に話を聞いた。『スズメバチを研究しようと思ったきっかけは?』「誰も研究していなかったから。元々は毒針で刺した時に出る神経毒があるので、それ…

 一線を越える

理化学研究所のオープンハウスを見学。最も科学の素晴らしさを教えてくれた研究テーマは、言語発達研究チームの展示「選好振り向き法」月齢3.5〜12ヶ月の乳児の嗜好を調査している。赤ちゃんに2種類の音を聞かせて、どちらの音を好むのかを調べている。去年…

 遺伝子組み換え大豆は使用しておりません

床屋さんで世間話。今では、散髪した髪は産業廃棄物業者が引き取る様になったが、少し前までは髪の毛を専門に引き取る業者が来ていたらしい。『カツラか何かにするんですかね?』「同業者の間では、醤油にするらしいぞという噂があったけど、メーカーの人に…