Escape from Noise その6

そば道楽体験道場

生徒は一人だけ。そば粉:強力粉=8:2、二八の蕎麦。木鉢に粉を入れる。

水回し

水を回しながら粉にかけ、垂らした水に粉をまぶす。粉を掌(手のひら)に取り、ダマになり過ぎない様に掌どうしを「さらさらー、さらさらー」と軽く摺り合わせて混ぜ合わせる。木鉢にダマがこびりつかない様に気を付ける事。天候によって水分量を調節する。

その他(単なるメモ)
  • 麺棒を上から「とん、とん、とん」と叩いて転がす。
  • 麺棒に少し巻き付けたら、棒を手前に「すっ」と引く。
    棒と麺の間に隙間が出来ない様に。
  • 猫の手の様に指を軽く曲げて棒に乗せ、「ぺたぺたぺた」と音をさせて転がす。
  • 駒板に包丁を綺麗に付けると、細くても切れる。包丁の腹で切る事。
完成

出来た蕎麦をざるそばで食べてみた。表面が水でべしゃべしゃしていて、まずい。太さが揃っていないのはともかく、そもそも蕎麦にムラがあって模様が出来ている。先生の言葉「蕎麦作りは手早くやらないと駄目」が身に沁みる。しかし、そばつゆがそれを救ってくれた。

水気のある蕎麦をぴしっと引き締める。ざるそばにたっぷりとつゆを付けて食べる事にした(邪道)。つゆは濃厚な味だが、出汁がしっかり効いていてくどくない。二人前を何とか全部食べ終わり、つゆにそば湯を入れる。山葵が効いてこれまた旨い。そば湯が余りにも旨いので、そばつゆと山葵を真剣に調合する。

霧しな

"ざる印"そばビールを頼む。結構酸味があるエールでおいしい。確かに蕎麦の香りがする。アルコールが2.9%の発泡酒だが、その割に飲み応えがある。驚いた事に、日本製では無くアメリカから輸入された物。アメリカ産の他に、ベルギー産のそばビールを発見したので注文すると品切れ。ざる印をもう一本。

「そのビール、おいしいですか?」
『ええ』
「お客さんの中には飲んで首をかしげる人も結構いるんですよ」

これは名前が悪いんじゃないか。日本で一般的なのはピルスナー系のラガービールだが、これはばりばりのエール。「そばエール」という名前の方が断然いいと思う。14:16のバスで帰る。土日運休の便が多い。

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