鳴きの龍 第二話
東照宮 神厩舎、上神庫
10時から12時まで白馬「光波号」が出勤。猿は馬の健康安全を守る、という言い伝えがあるので、長押(なげし)の欄干に猿の彫刻が色々。「見ざる、言わざる、聞かざる」もいた。上神庫には狩野深幽の象。不気味な彫刻だが、象を知らずに想像で描いた割にはいい線突いているんじゃないか。結構惜しい。「光波号」は12時になったのであがり。
本地堂(薬師堂)
- 崇伝は、吉田神道の流儀に則って家康を「明神」として祀るべきだと主張。
- それに対し、天海は「明神」の神号が不吉だ、と主張して論争に勝つ。
- 豊臣秀吉は「明神」として祀られたが、大坂夏の陣で豊臣家は滅亡した。
- 天海は山王神道に独自の解釈を加え、山王一実神道を唱えた。
- 於大の方*1が鳳来寺で薬師如来に願をかけ、家康を身籠る。
- 家康は健康オタクで薬マニア。
- 山王一実神道によると、家康は薬師如来の「権現」である。
- 更に言えば、家康 = 山王権現 = 天照大神*2 = 釈迦如来*3 = 大日如来*4。
内陣天井の大蟠龍は、「鳴龍」の名で有名。
手を叩かないでください
えええええ?そんな〜?!叩きたい〜!!!
- お坊さんが拍子木でデモンストレーション。
- 龍から離れて拍子木を叩くと「ちょーん」
- 龍の真下で叩くと「ちょんよんょんよ〜〜〜ん」
- 共鳴が良く分かるのはいいけど、しかし。
- 龍の鳴き声なんだから「ちょーん」は無いだろ、「ちょーん」は。
本尊が薬師如来なので、当然の様に両脇に日光菩薩と月光菩薩がいる。本地堂は更に薬師十二神将を祀っている。八体仏もそうだが、この十二神将も干支の守護神となっているので、その辺の事情もさっきの所にまとめておいた。