イカ釣り船に米を鬻ぐ その5

マリンパル呼子

海中展望船ジーラとピンクジーラが見える。鯨を模したペイント、屋根に潮、船尾に尻尾のオブジェが付いている。呼子はかつて鯨漁業(以下同文)。もうすぐ出航なので乗ってみる。2100円。「ジーラ、ジーラ、くじらのジーラ、くじらのお腹で、海底探検」。船が動いている間は海中を見ても水流しか見えないのでデッキへ。水流マニアじゃなくて残念だ。ナレーションの言う様に、鷹島は鯨みたいな形だった。鷹島沖で停船。船内に戻るとたくさんの魚が勢い良く泳いでいる。妙に魚が多いと思ったら、話によると船の上から餌を撒いているらしい。

呼子大橋

加部島に行こうと思うが、次のバスは20分後。20分もあれば歩いて行けるんじゃないか。とぼとぼ歩く。呼子大橋の手前でバスに抜かれた。あ、待って。海中レストラン「萬坊」が見える。海に浮かんでいるので海上レストランと呼ぶべきじゃないかと思うが、地下(?)の部屋からは海中が見えるらしい。いか本家いそ浜別館に入る。表にある港には、転覆船が乗り上げていた。この店の名物、いか活造り定食を注文。

胴体部*1の外套膜の上に刺身が載っている。刺身は半透明だが透明度高い。お店の人がハサミで下足を切ると、いかがいきなり動き出して体(本当は頭)と足をくねらせる。活き造りは昔旅館で食べた事があるが、相変わらず怖い・・・。醤油皿の上で、透明できれいなゲソが動く。食感はいいんだけど、吸盤が硬くて舌触りが悪い。一本だけ切った所でお店の人が行ってしまった。後は自分で切れと言うのか・・・。旅館では店の人が切ってくれたのになぁ(過保護)。

トングで押さえながらハサミで足をちょっき、ん?。動く上に、足が意外に硬くてうまく切れない。もたついていると、いかがどんどん弱ってきた。脈打つ度に、外套膜に赤褐色の斑点が増える。下足の色も急速に白く濁ってくる。いかが動かなくなったのはある意味ショックだったが、ある意味安心して刺身が取れる様になった。残りは天麩羅にしてもらう。

歩いて呼子大橋を渡る。

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画像:live squid arms, Yobuko, Saga, Japan / Jul. 08 2007

*1:一般に頭と呼ばれている部分