晴れのち曇り、時々迷子 その1

富山といえば越中ふんどし。でもどこにも売っていない。

富山

羽田空港から富山空港。東京は曇りだったが富山は晴れ。バスから富山城と松川遊覧船がちらりと見えた。富山駅南口に到着。路面電車が走っている。富山といえば薬売り。南口には銅像があって、旅の薬売りから子供が紙風船をもらう風景、旅に出る薬売りを子供が見送る風景。

駅構内にシュークリームのスタンド、MAPLE HOUSE。1つ150円。頼むと、ポンプでしゅこしゅこクリームを詰めてくれる。シナモンは皮にふりかけて焼いた事になっているが、クリームの中にも練りこんである気がする。メープルシロップの風味と絡み合って特筆もののおいしさ。JRはSuicaが使えない。磁気の切符のみ。電車の時間までまだ少し間がある。

週刊東洋経済2008/04/19特大号で紹介されていたが、富山といえばLRT富山ライトレール路面電車。地下道で北口に回ってポートラムに乗る。車両も新しくてきれいだ。ちびっこに人気の様だが、最前列は大きなお友達が占拠している。車両は結構な混雑。誰も降りない奥田中学校前で降りたので、料金箱まで辿り着けなかった。

滑川

JRに乗って15分ほどで滑川ホタルイカのネオンサイン。

ほたるいかミュージアムへ。駐車場待ちの車が結構な列。昼飯時なのでレストラン光彩の行列にちょっと並んでみたが、全然進まないので断念。1階広場の屋台へ。晴れていて結構暑い。ボイルのホタルイカ、200円。酢みそを付けて食べると、ワタがとろりんとして旨い。天麩羅は500円。天麩羅の方が、身が締まって衣と食感が一体になる分、却ってワタの旨味をストレートに味わえる。

ミュージアムのライブシアターへ。ミュージアムホタルイカは、スタッフが漁に出て毎朝運んでくる。水槽の中にホタルイカが多数いて、網が敷いてある。照明が消えて係員の合図で網を引っ張ると、ホタルイカの触手が威嚇の為に青く発光する。しばらくの間、蛍みたいにぼんやり光った。

『毎日運んでくるという話ですが、ホタルイカの寿命って1日なんですか?』
「このホタルイカは今日でいなくなっちゃうんですよ」

スタッフの目が少し泳いでいた。明日には天麩羅になる運命だったか。

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