かいどうをゆく その2
江戸風呂
人生感が変わる宿「ここから」、という変わった名前のホテル。元々はニュー錦水国際ホテルという名前で、天皇・皇后両陛下も宿泊した事があるらしい。名物の江戸風呂、1,575円。短パンとポロシャツに着替えて建物の外へ。係の人がコースの説明。
頭をかがめて蒸し風呂へ。人工の洞穴で、朝のうちに松の薪を炊いた余熱で汗を流す。天井と壁面は薪の煤で真っ黒。サウナよりは過ごし易い。胎内風呂とはすごい名前だが、枕状の浮き輪というか浮き枕をして入る露天風呂。海水に塩分を足して羊水の様に体が浮きやすくなっている。ここで海へ。さささささささささ寒い。冷たい冷たい冷たい。ここまで容赦ない展開は読めなかった。もうちょっと何とかなるんじゃないかとか思ってたんだが。
ヨモギ蒸し風呂に入って、順番を間違えた事に気づく。蒸し風呂で汗をかいた後に入らないと駄目だ。ぬるい湯温の胎内風呂の直後に入ったらそりゃ寒いさ。さて、ヨモギ蒸し風呂の後は?
世界一大きな露天風呂
もう一回海に入る。さ、寒いがさっきよりマシだ。海に面していて眺めもいいし、なかなか刺激的で良かった。デトックスな波動がパワースポットな解説文がいっぱい。風呂から上がると、日が暮れてきてドアの外には野生の狸が6匹。
鞆
鞆の浦に戻って夕食。「活魚料理・鯛めし 千とせ」で
- 生ビール
- 鯛めし(小)
- シャコの甘酢
- 保命酒
鞆の浦は、しばり網漁と呼ばれる伝統漁法で知られ、鯛網という伝統行事も開かれる。鯛めしは炊き込みご飯の出汁と具が旨い。鯛な訳だが。シャコも素材のほのかな甘みが活きる薄味。保命酒は鞆の浦名産で、酒席でペリー提督やハリス領事にも供された由緒ある薬草酒だ。薬草の苦味とえぐみが少しきつめだが甘みが付けてある。レモンの輪切りが付いてきた。
画像:La mer, le plus grand bain du monde en plein air, Sensui Island, Fukuyama, Hiroshima, Japan / Mar. 20 2008