虹とスニーカーとひまわりとジェロと梅とガマ その3
筑波は連歌発祥の地、と呼ばれている。リアクション芸人、倭建命が景行天皇のむちゃぶりで東国ロケに出かけ、どっきりで散々な目に遭う。過酷なロケから帰る途上、岩手から茨城を通って甲府の酒折宮まで戻って来た所で、
新治 筑波 を過ぎて 幾夜か寝つる 迩比婆理 都久波 袁須疑弖 伊久用加泥都流 にいばり つくば をすぎて いくよかねつる
と詠むと、ひな壇芸人の御火焼翁(みひたきのおきな)が、
日日並べて 夜には九夜 日には十日を 迦賀那倍弖 用邇波許許能用 比邇波登袁加袁 かがなべて よには ここのよ ひには とおかを
と詠んでスタジオ爆笑。これをきっかけに深夜枠で翁の冠番組スタート。
このエピソードを連歌の起源として、二条良基の編纂した連歌集も「菟玖波集」と名付けられる訳だが、「歌には新治も出てくる」し「詠んだ場所は酒折」だし、なぜ連歌発祥の地は筑波だけなのか。
筑波山神社(麓の拝殿の方)
梅が咲いている。山の方では7分咲きらしい。拝殿の鈴がでかい。ケーブルカーに乗らずに戻る。土産物/食堂の「お食事 お座敷 いしはま」の看板では、宇宙服を着た四六の蝦蟇がスペースシャトルの上に乗って宇宙へ。スケールがでかい割にネタがローカルで素晴らしい。土産物屋には「がままんじゅう」とか「がませんべい」とか売っている。
充分満足して帰ったものの、調べてみるとつつじヶ岡のガマランドがヤバい。
後、ガマ園とか。筑波にまた行かなくては。
画像:Bufonidae on the Space Shuttle, Ishihama, Tsukuba, Ibaraki, Japan / Feb. 24 2008