へへへ へへへへへ その7
そもそも恐山というネーミング自体がおどろおどろしいので随分得をしているが、語源は特にオカルトチックな訳では無い様で、鵜が飛んできて湖がピヨピヨとか、アイヌ語由来説ピヨピヨやら色々あるらしい*1。曹洞宗・菩提寺、奥の院入山料500円。
菩提寺
総門を入ったすぐ左に「イタコの口寄せ」の四角いテント。テントと云っても細い角材とビニールシートを使った雑な造りで、段ボールハウスみたいなもの。明かりは外光のみなので、中はちと暗い。イタコさんは7名で、各テントに1人づつ。
- 中村スワ
- 佐々木リヨ
- 川守田トヨ
- 小笠原ミョウ
- 青山セツ
- 平田アサ
- 松田広子
どのテントにも20人位の列が。列に並んでいても口寄せの内容は聞こえないが、鼻歌の様なメロディを唱えているのが少し聞こえる。松田広子さんのみダントツに若く、他のイタコさんの半分かそれ以下の年齢。列が進みそうにないので、先に境内を見学。
境内のお地蔵様の周りには、参拝者がお供えした風車とお菓子がびっしり。水子や、幼くして亡くなった子供の供養らしい。硫黄の臭い*2がする地獄巡り。所々で水蒸気がもこもこ。地面の表面は、岩が崩れて出来た様な砂で覆われていて、硫化水素の還元作用だと思うが、砂の色が石灰みたいに真っ白。
宇曽利湖に来ると、青く澄んだ湖に真っ白な砂浜。音は風の音以外にほとんど何も聞こえない。白い砂浜で、誰かが挿した風車が黙々と回る。ちょっと今まで見た事の無い現世離れした空間。
イタコの行列に戻ってみたが、列が全然進んでいない。
「列進まないね」
「さっきの人なんか1時間以上もやってた」
の会話が。みんな本気出し過ぎ。順番が回ってくる頃には間違いなく帰りのバスが無くなっている。口寄せは諦めて帰る事に。霊場ヨモギアイスを食べる。シャーベット状だが、水気がさっぱり無い。更に味がヨモギ。看板には「昔から幅広い症状に効果ありと言われている!」「良薬は口に苦しと諺あり!」 要はそういう味だ。