ZnFeNiします
神田「ほまれ」
友が呑みに行く人を募集していた。神田「ほまれ」へ。石川県の御祖(みおや)酒造が経営。場末の終末感漂う風俗店とかソープランドの先にあった。
「寒一献」という原酒を二合デカンタで。この原酒は地元でも出してないのに何故かここにある。今年の新作は甘い。酸味もある。舌に味が広がった後、別の味が口内空間に立体的に湧き上がる、膨らみのある味。素晴らしく出来がいい。しかし呑みながら何かが引っかかる。そうだ、この突き出しの切り干し大根、妙に旨すぎる。この切り干し大根だけ食べていてもいい位。
- ぎんなん
- 鱈の白子:随分前に食べた白子鍋はまずかったが、ちゃんとした白子は旨い事が判明
- 牛スジ :スジ肉が何でこんなに澄んだ味なのか
- 寒ブリ
- フキと筍
- 芹とかが入った鍋
う、う、うまい。酒も食事もレベル高すぎ。俺の人生こんなに幸せで良かったんだろうか。御祖酒造は地元で「ほまれ」ブランドの酒を出しているが、「遊穂」という県外流通用のブランドもある。これの無濾過生原酒ってのがあったので呑む。今年の新作はまだ無くて去年のもの。落ち着いたいい味。今後出てくる新作がまた楽しみ。
東銀座「favori」
favoriが4周年というので呑む。この店ではフリッツ(ポテトフライ)とムール貝位しか食べた事が無かったが、今まで食べていなかった料理が実はとんでもなく旨い事が判明。
- 野菜とベーコンのポトフ仕立て
- アンコウのワーテルゾーイ
- 自家製の黒パン
ポトフのキャベツがまた濁りの無い美しい味で、スープに素敵なダシが。「ris de veau*1のフリッター」はちょっと塩胡椒を振ると美味しい。現在絶版の幻のメニュー、ロールキャベツもスープの隠し味の為に刻んで入れるベーコンが異様に高級だったり、こだわりっぷりが尋常では無かったらしい。
*1:リー・ド・ヴォー:子牛の胸腺