11月まで待てなかった(下)
合羽橋
調理用品の問屋街。家具屋には、背もたれの低いそば屋の椅子だけで20種類弱ずらりと店頭に並んでいる。店先にある西洋甲冑が意味不明な包丁専門店ユニオン・コマース、そば打ち道具を始め、蕎麦屋に必要なものは何でも揃うそばさろん やぶきたなんかは店の前を通るだけでもわくわくする。かんばん劇場(石山製作所)の店頭は意味過剰。
- 「カラオケ」のネオン
- アイスクリームのオブジェ
- LEDに「紳士用革靴」
- 立て看板「うまいコーヒー ¥180」
- 写真付きの垂れ幕メニュー「石焼ビビンバ 880えん」「千枚刺 480えん」
- ホステスクラブの看板
もう何が何だか訳分からない。かっぱ橋装飾の店頭も「居酒屋」「炭火焼肉」「やまちゃんラーメン」「備長炭使用店」「飲んで歌える カラオケ スナック」「すし 弁当 手打ちそば処 蕎麦屋」「本日のサービスメニュー ピリ辛カツカレー ¥880」。来て良かった。
食品サンプル専門店まいづるへ。チャンポンに「税込価格 ¥7875」と書いてあると、サンプルの値段と分かっていても驚く。カツカレーやスパゲティのサンプルは、フォークやスプーンが浮いていてすごい。お土産用の携帯ストラップやキーホルダーも売っている。イクラの軍艦巻ストラップが旨そう。別の専門店、食欲の演出家株式会社東京美研の「さんま塩焼き 各一匹¥5775」や手打ちそばが食べたい。ニイミ洋食器店の巨大なコックさんを眺める。
花やしき、ヤツメウナギ
花やしきが意外と近いので、ちょっと見に行ってみる。うわあ、詰め込み過ぎ。狭い園内にアトラクションがぎっしり。18時の閉園まで1時間を切っている。園内の客は全部で30人強だろうか。大半が子供とお母さん。スカイシップ200円で園内を見渡す。花やしき少女歌劇団第二期生募集のちらし。花やしきアクターズスタジオのパンフによると、校長の斉藤峻はなんと元・東京ビートルズのヴォーカルだった!
スペースショット500円に乗ってみる。これってフリーフォールだよな。他には客がいない。「頭を背もたれにつけて少し上を見てください」。地面からちょっと上がった所で2回程スイングしている。
- 「スリー」 さてさて、フリーフォールって初めてなんだけど・・・
- 「ツー」 ん? これって落ちるんじゃなくて
- 「ワン」 下から上、ちょ、ちょっと待っ
- 「ゼロ」 たぁあーーーーーーー
こ、怖えーーーーー。フリーフォールの心の準備は出来ていたけど惜しい、逆。心の準備が出来てなかったので余計怖い。ローラーコースター400円にも乗ってみる。最高速度42km/hと自虐的に宣伝しているが、最初の飛び出しはそれなりにスリルがある。銭湯ののれんに突っ込んだり、ちゃぶ台で食事中の民家に突っ込んで親父がびっくりしていたり、なかなか面白い。花やしき、なかなか楽しいが、滞在時間30分が限界な気もする。
八ッ目鰻本舗でヤツメウナギ。漢方薬局の奥にテーブルが。八ッ目鰻蒲焼850円。シーズンは冬だが、ある所にはあった。考えてみると、鰻の本体は、実は肝の油を絞った残りなので在庫は潤沢にあるのでは。味はイワシのみりん干しの蒲焼きというものがもしあるなら、それだ。魚みたいな形をしていなければ、何かの部位の焼き鳥と言われても分からない。
帰って志゛満ん草餅の餡入り草餅を食べたが、ヨモギのえぐみが少し感じられる硬派な味で旨い。明日になれば草餅は白いバリウムに新緑の彩りを添えて、抹茶オーレみたいな色の(以下略)