Summer Sonic 2009 2日目 後編

Elvis Costello and the Imposters

Elvis Costelloが出てくるはずだが、ちょいワル親父が出てきた。

  • ワイシャツが、黒地に白の水玉模様
  • 濃いグレーの無地ネクタイ
  • グレーの背広
  • 濃い茶色のサングラス
  • オールバック

理解しがたいが、どうやらこれがコステロ*1らしい。最初、骨太おやじロックみたいなのが続くが、メロディアスなアレンジの曲になるとバンドが滅法張り切る。正直、今聴きたいジャンルの音楽では無かったが、バンドも熱演だったし、Elvisの伸びる声も、更に彼のギターもこれまた素晴らしかった。基本的に、1曲毎にギターを交換。

The Specials

実はThe Specialsは、スカのバンドという位の予備知識しか無くて聴いた事が無かった。Terry Hallは一度聴いた事があって、これがまたどういう訳かTerry, Blair & Anouchkaだったりするが(何故?*2)、余り好みでは無くて、それ以降敬遠していた。結局、Fun Boy ThreeThe Colourfieldもソロも、当然Vegasも聴いていない。

照明が消えてBGMが始まる。2曲目のBGMが終わった瞬間、ドラムが鳴り出して演奏開始! アップテンポのスカを立て続けに3曲。Neville Staple(vo.)、Lynval Golding(g.)の黒人2人はとにかく元気で、ステージをどたどた走り回る。これは楽しい! もう最高。 ステージが始まる前は疲労で足が辛くてへろへろだったが、元気が出た。モッシュする奴も色々いたが、元気があり余って超お得な30%増しでモッシュ仕返すエコポイントパワーが。1曲1曲は短い。

レゲエを1曲はさんでミドルテンポのスカ。スカもさることながら、レゲエの演奏がこれまたクオリティ高い。『A Message to You, Rudy』みたいなハモンドオルガン系の効いた曲がこれまた素晴らしい。Terry HallのMCは、ひとことしゃべって次の曲の曲名を言うだけ。「Thank you. Do the Dog!」みたいな。Terryは『Stereotypes』の辺りで既にへばっていた様な気がする。

黒人2人は相変わらずぴょんぴょん跳ねている。最初はNevilleもスーツでばっちり決めていたのだが、あれだけ走り回るのはさすがに暑くて、上着もシャツも脱いでしまった。このあいだ、Lynvalの誕生日だったらしい。wikipediaによると、誕生日は7月24日。後半、『Little Bitch』で観客が一斉に叫び出した。この曲も最高! 「One, Two !」と言っているらしい。

http://www.youtube.com/watch?v=VDh62Pn0K5I (公式ビデオ)

『Do Nothing』の時だったと思うが、Terryが「靴を脱ぎたい」といって脱いで、ステージの前端に座って歌った。確かに、足がどうこういう歌詞だった。『You're Wondering Now』で、「Now you know this is the end.」とか歌っているので最後の曲かと思ったら、最後に更に1曲歌った。もう、とにかく素晴らしいライブだった。

今回は、結成30周年記念の再結成らしい。Terry Hallが参加するのは、どうも解散以来始めての様だ。観る前はそんなに期待してなかったけど、観てよかった。音楽面の中心人物だったJerry Dammersは、他のメンバーともめている様で今回も不参加。Fun Boy Threeの3人は参加。

画像:Michael Jackson Beat It T-shirt

*1:何故かみんなElvisと呼ばない。

*2:その昔、「ぴあ Music Complex」という雑誌で紹介されていて、家の近くのレンタルCD屋さんで見かけたから。