第12回文化庁メディア芸術祭

文化庁メディア芸術祭受賞作品展を観に行ってみた。今日で最終日。国立新美術館に行くのは初めて。建物が黒川紀章なのは知っていたが、敷地は東京大学生産技術研究所の跡地である事が判明。

えっ、生産研移転したんだ・・・。そういえば生産研オープンハウスはいつの間にか駒場でやる様になって『先端研と一緒に見れてラッキー』と思っていた訳だが。ちなみに生産研が駒場に移転したのは2001年です。

で、肝心の展覧会だが、非常に良かったのは

でした。会場が混雑している上に展示スペースが狭すぎる。以上。

メディアアートの優秀作品は、どれもデモとして非常に完成度が高い。でも中で使っている技術は、業界で今までさんざん使われてきたものばかり。技術の組み合わせ方に新しい面白さがあるかというと、特に際立ったものは無い感じ。ただ完成度は非常に高く、お金と人を相当投入したと思われる。賞金の使い道? きっと借金の返済に使われるんだと思うよ。

Marcio Ambrosio「Oups!」

カメラに映った人の映像に、リアルタイムでグラフィックスを重ね合わせてプロジェクタで投影。機材はMac Proを使用。脱力感たっぷりのグラフィックスが楽しい。これが人の動きに合わせて動く。

  • 「顔の所に別の顔写真を嵌め込み」
  • 「体から枝が生えてきて、枝に鳥が止まる」
  • 「パンツ一枚のムキムキダンサーが周りで踊る」

田口亮「Green Island」

新宿西口や渋谷ハチ公口の道路が、もし芝生だったらという合成写真。和む。

松尾佳奈子(たまごちゃん)「虫HOW?」デモ映像

蟻が手に群がってくる映像に併せて、手に巻いたグローブの中で腕をもぞもぞ刺激。蟻が腕を這ってくる、ぞわぞわ感を楽しむ。もぞもぞ刺激には釣り糸の先っちょを使用。

画像:The poster illustrated by Kuri Yoji, Roppongi, Tokyo, Japan / Feb. 15 2009