晴れのち曇り、時々迷子 その4

砺波

曇り。砺波駅前にはチューリップの植え込みが並ぶ。並んだ、並んだ、赤、白、黄色、赤紫、黒紫、ピンク。更にパンジー。市内では、2008となみチューリップフェア開催中。駅前から加越能バスに乗る。駅前にバスセンターらしきものは無く、ごく普通のバス停だった。白川郷に行くバスは1日4便しかない。

五箇山(菅沼)

バスに乗って1時間半、菅沼に到着。バスの中で考えた結果、相倉に行くのは今回見送る事にした。庄川の水は綺麗な青緑色で、曇り空なのが残念。菅沼集落には、茅葺切妻合掌造りの建物が9棟残っている。お土産屋もあり観光客もいるものの、のんびりした雰囲気で気に入った。集落内には池や田んぼがあり、集落のすぐ裏には森。

塩硝の館」。五箇山の主要産業だったのは、養蚕、手漉和紙、そして火薬の原料となる塩硝。山奥で幕府の目が届かないという事もあって、加賀藩五箇山で塩硝の密造を行っていた。家屋の床下に2mの穴を堀って、「蚕の糞」「ヨモギ、ウド、サク(シシウド)」「稗がら、蕎麦がら、煙草がら」「土」で埋めて4年ほど寝かせて作る。お食事中の所申し訳ありませんが、ヨモギなどの栄養になる窒素源は人尿だったんじゃないかと疑っている。

火縄銃で射撃を楽しみませんか 的をねらって下さい

この博物館唯一のアトラクション。火縄銃型光線銃で的を狙って、当たったら映像が流れる。南砺市五箇山民俗館へ。五箇山流刑地でもあった。庄川の上空に縄が張られていて、罪人は縄に吊るされた小さな籠に乗り、自分の力で縄をたぐって川を渡らなければいけない。

土産物屋には、五箇山民謡『こきりこ節』で使うささらを売っている。欲しい。甘味処で「栃餅のぜんざい」と「どぶろく」を注文。店の人に頼むと、合掌造りの家屋の中で食べる事が出来る。合掌造りは外から見ると風情があるんだけど、中に入ったら普通の木造家屋。味はなかなかおいしかった。

画像:Suganuma, Kamitaira, Gokayama, Nanto, Toyama, Japan / May 05 2008