ツヨンしっかりしなさい*1

アブサンが呑めるイベントを発見。蓮根アブサン協会主催の「アブサンラウンジ 〜 l'Heure verte 〜」に行ってみる。六本木Super Deluxe。種々の画像に波紋エフェクトをかけた映像を壁に投影。元の画像はニガヨモギアブサンのボトル、ヨーロッパ中世の絵みたいなものなど。BGMはスペシャルゲスト灰野敬二のコレクションらしいが、灰野敬二は見かけなかった。そもそも彼は酒を一切飲まないらしい。中世の音楽なのだが、ミックスして数曲一度に流しているので単なる前衛音楽。

アブサンは、ニガヨモギに含まれるthujone(ツヨン、ツジョン)が幻覚作用をもたらす、とされて欧米で20世紀初頭に製造・流通・販売が禁止された。しかしアブサンに向精神作用がある、というのは医学的根拠が乏しかった様で去年ほぼ100年ぶりに解禁。

ネットで評判がいい「VERSINTHE La Blanche*1」を試してみる。水割りロックで、アブサンスプーンの上に砂糖が載っているから混ぜる。どうもアニスが強いのか、味はトルコのラクそのものだ。でも、えぐい苦みがあって舌と唇がピリピリしびれる。この辺がニガヨモギか。頭痛が消えて頭がすっきりしてきた。もう一杯、今度はロックで呑んでみたがやっぱりラクの味だ。1時間ほどで退散。酔っぱらっているのに、頭がえらくすっきりしている。

今年の夏、ベルギーでアブサンを初めて飲んだのだが、チェコの「Hill's absinth」はもっと違う味だった様な気がする。ああもう一度飲みたい。

画像: l'Heure verte, Super Deluxe, Nishi-Azabu, Tokyo, Japan / Sep. 27 2006

*1:ヴェルサント・ラ・ブランシュ