なまむぎなまもめなまままも

生麦に集合。でろでろに暑い中、ベルギー人と日本人の混成チームでキリンビール横浜工場の正門に到達。「工場見学の方はこの先300mの入り口よりお入りください」。暑さを我慢した後のビールは確かに格別だが、わざわざ無理に旨くしてもらわなくても結構です。正門の真正面にある、

「役割を超えてみないか。」

よく分からない立て看がキリン社員に熱く問いかける。

ブルワリー・ツアーは試飲を含めて一時間ほど。週末なのでラインは動いていない。麦芽(Malt)で麦汁を作り、ホップを加える。この段階の、まだ発酵していない麦汁を飲ませて貰った。甘いけど、えぐみの様な苦みが結構強い。今回飲んだのは麒麟淡麗の麦汁で、発泡酒麦芽が少なく米やコーンスターチが多い為に甘みが強めらしい。この麦汁に酵母を加えて一週間発酵させ、濾過して瓶詰め。

キリンビールの沿革を紹介。日本で最初のビール醸造所と関係がある様だったが、説明だけ聞いていても肝心な部分が今ひとつよく分からない。パンフレットを読むと、最初のビール醸造所を引き継いで創業した様だ。調べた所、

http://ja.wikipedia.org/wiki/キリンビール
http://www.kirin.co.jp/company/history/copeland/keiei.html

微妙な問題と大人の事情が色々あるみたいだ。

ビールの試飲は二杯付いている。ブラウマイスター秋味の生が飲みたかったけど、試飲は「一番搾り」「ラガー」「淡麗」から選ぶ。普通に飲むラガーよりちょっとおいしい気がする。一番搾りもぐびぐび飲めてしまう。見学の後は、敷地内の「ビアポート」で食事。横浜工場オリジナル地ビール「スプリングバレー」もなかなかおいしかった。

帰りに生麦事件の記念碑を見かける。生麦はビール工場と生麦事件で有名でねー、ナショナリストがイギリス人を殺したんだよ〜、とベルギー人L氏に思い切り要約したらおびえる。

画像:Kirin beer Yokohama factory / Aug. 19 2006