危険な写真と悪魔の数字

2回目の韓国出張。会議の後、食事へ。水原はカルビで有名なのに、最近は焼肉屋が減っているらしい。健康ブームで焼肉に風当たりが強いそうだ。お勧めの刺身の店。店に入ると「へい、いらっしゃいー」(韓国語)×3。

刺身盛り合わせ。水にドライアイスをぶちこんで派手に煙がもくもく。韓国では赤身魚は余り食べない様で、マグロでさえもトロを含めて殆ど見向きもされないらしい。刺身は普通コチュジャンに付けて食べるが、ここの店オリジナルの食べ方は

  1. 醤油をつける
  2. ちょっと塩っぱい何かの漬け物を乗せる
  3. 洗ったキムチにくるむ

というもの。なるほどという味だが、刺身を食べているという実感にかける。結局、失われた刺身感を取り戻す為に醤油のみに転向。

スタミナに効くという刺身が出てきた。唇の様な形をしていて*1、箸で触るとちょっと動くのでちょっと恐い。食べてみるとシコシコした歯応えがあって無茶苦茶うまい。貝の様な旨味がある。解説によると「日本語で何と言うのか分からない」「男根みたいな形をした生き物」「軟体動物」。青イソメ*2?『後でインターネットで調べるので、ハングルで書いて』개불(ケブル

帰って調べてみた。何このゆむしって。

うわあ

グロいのが出てくるので検索しない様に。

カラオケ。テーブルにパワーストーン効果と海洋コラーゲン配合のすごい美人が。会社の人が折り紙で鶴を折ると「折り紙は10年ぶり。私に折ってくれる人は全然いなかった」と良く事情が飲み込めない理由で泣き出したらしい。ウィスキー良く飲むなーと感心していたらべろべろに酔っぱらった。いなくなったと思ったら外で吐いてるらしい。帰り際に見送りに来たけど、足下がふらふらでこける。いい人だったが大丈夫か。

翌朝。ホテルの部屋に体重計がある。乗る。悲鳴。ホテルの向かいにお寺を発見。奉恩寺(봉은사)というらしい。ゆるキャラがいっぱいいる。提灯がびっしり並んでいてきれい。かなり大きな大仏に土下座で礼拝している。花の咲いた木々が枯淡の味わい。

地下鉄に乗って江南へ。純豆乳を買ってみる。大豆の味が相当濃い。道端に桜が植えてあって五分咲き強。20分で帰る。献血のキャンペーンをやっていた。

画像:Bongeun-sa Temple, Samsung-dong, Seoul, Korea / Apr. 08 2006

*1:Matmos「A chance to cut is a chance to cure」(2001 Matador)
整形手術で切除した唇がジャケにあったのを思い出したが、帰ってジャケを見ると結構違っていた。

*2:「ゲテ食大全」(データハウス)1996/03/30発行によると旨いらしい