beyond American(7月9日)

以下の小話を最近聞いた。
天国:ドイツのお役所、アメリカのマネー、イタリア人の恋人、中華料理
地獄:イタリアのお役所、中国のマネー、ドイツ人の恋人、アメリカ料理
似た様な小話を昔聞いた事があるけど中身が若干違う。

養老天命反転地から昼過ぎに帰宅。そのまま溜池山王Lawry‘s the Prime Ribへ。英語の先生(3代目)の誕生日パーティ。中は落ち着いた雰囲気だが、天井が高く開放感がある。この辺はアメリカのレストラン。

アメリカのちょっとしたレストランでは、フランス料理店の影響か、店員がメニューを丸暗記していて注文の際に暗記の成果を得意満面に延々と披露される事がしばしばあって閉口する。

そもそも「前菜は○○のφφと××の$$、△△の@@、**のξξに%%の∫∫と++のζζ、メインディッシュは・・・」と円周率を延々20,000桁ほど暗唱された後で「で、ご注文は?」と聞かれても最初の方で何を言っていたか覚えちゃいない。Lawry'sではこの悪習が無くて良かった。パーティコースを頼んでいたからかもしれないけど。

飲み放題のテーブルワインは、白:軽目の味で甘め、赤:強烈にうまい。赤はテーブルワインで出てきたものとはちょっと信じがたい。最初に白ばかり飲んでいたのはもったいなかった。料理も驚異的においしい。アメリカ料理とはとても思えない。前菜、サイド・ディッシュ共に非常にグレードが高い。

サラダを目の前で作ってくれる。サラダの入ったボウルを、氷水の上で激しくスピンさせる。スピンする上からドレッシングを注ぎつつかき混ぜる。見ていて楽しい。サラダはビート(ビーツ)が入っていて、ことに秘伝のたれ*1が絶妙。フレンチドレッシングにトマトと胡椒を利かせている。

サイドディッシュのヨークシャー・プディングをクリームド・スピナッチ(ほうれん草)と一緒に食べると幸せ。パンもスープもおいしかった。唯一の問題点は、メインディッシュのローストビーフが他の料理に負けてしまっている所だ。この辺は今後、スペアリブやロブスターに期待。

その後、河岸を変えて国際色豊かなメンツを交え代官山の「Tableaux Lounge」で延長戦を。先生お勧めの料理、フォンデュに野菜スティックを付けて食べるのが何故こんなにうまいんだというくらい絶望的にうまい。3本目にいいワインが出て来たはずだが、ワインの呑み過ぎで味を覚えていない。ピアノの弾き語りがあって雰囲気がいいのだが、ワインの呑み過ぎで覚えていない。その後、国際色豊かなメンツで朝まで呑む。岐阜から帰って来たばかり人のやる事とはとても思えん。

画像:Lawry‘s the Prime Rib, Akasaka, Tokyo, Japan / Jul. 09 2005

*1:ドレッシング