id:flying-dinghyの思い出(4)

その昔、秋葉原石丸電気までオーディオを買いに出かけた。

プリメインアンプ、CDプレイヤー

アンプは、SONY TA-F222ESJを既に購入済。stereo誌の記事を読んで*1、CDプレイヤーはTechnics SL-PS700に決定。

スピーカー

「アンプ、もう買っちゃったんですかぁ・・・」と店員さんのテンションはがた落ちだったが、それでもスピーカーの繋ぎ換えを色々試してくれた。手持ちのCDはThe Beach BoysPet Sounds」しか無いので、聴いていて店員のテンションが更に落ちてきた。録音、モノラルだし。

「ほかに手持ちのCD、無いですか?」

id:flying-dinghyから借りていたAreaMaledetti」(1976 Cramps)*2をたまたま持っていたので、おずおずと差し出す。店員、少しホッとしてアンプのボリュームをぐいっと上げる。あ、ちょっと待った。

ぐゅぐゅぐゅぐゅぐゅーーーーーん

1曲目『Evaporazione』の冒頭、デメトリオ・ストラトスが電気剃刀でひげを剃る音が、大音量で石丸電機オーディオフロア中に響き渡る。

うわあああああああああああ。顔から汗が。

デメトリオはひげを剃りながらいい気分で口笛。

ふゅーふゅふゅふゅふゅーふゅ ふゅーふゅふゅふゅふー

スピーカーはYAMAHA NS-10Mに決定。デメトリオのひげ剃りがいい音で鳴っていた。

画像:Maledetti

*1:長岡鉄男が「SONY TA-F222ESJは、低音がぶりぶり出るTechnics SL-PS700と相性がいい」みたいな事を書いていた。

*2:Steve Lacy(s.sax)、Paul Lytton(perc.)、
Anton Arze and Josè Arze(txalaparta)、Eugenio Colombo(Kazumba)も参加