東方見聞録(出稼ぎ編)

中国の大きな工場で働いている作業員は大半が地方からの出稼ぎで、工場敷地内の寮で生活している。彼らは旧正月春節)になると実家に帰省する。毎年、人員の2割〜3割は旧正月が明けても職場に戻って来ない。条件のいい他の工場に転職する、というパターンが多い様で、旧正月前の求人広告はいつもより少し時給が高いという話。

年に一度の帰省、更に年が明けたら職場ともおさらばというのもあって旧正月前は治安も悪くなる。「デジカメをひったくられた」「100元札を見せると危険」なんて話が増える。工場の門を出る際には、作業員は必ず金属探知機でボディチェックされる。工場の備品をくすねて持ち出そうとしていないか検査している様だ。やはり旧正月前がひどいらしい。

画像:The TV ad for the ED medicine