東方見聞録(火鍋編)

出張先で火鍋の店に行った。火鍋を食べるのは初めてで、個人的に辛いのが苦手なのが心配。行ったのは「小肥羊」というチェーン店で、中国に700店舗以上あり、香港、アメリカ、カナダにも進出しており、最近日本にも店舗が出来た。

http://www.hinabe.net/

鴛鴦鍋(yuān yāng guō)を注文。

  • 鍋の半分が辛いスープの麻辣湯(má là tāng)
  • 残り半分が白いスープの白湯(bái tāng)

で、鍋が間仕切りで半分に分かれている。麻辣の方は、唐辛子を1/3残して後は早めに鍋から出してしまっておいた方が安全。救出した2/3は結構な量だ。注文はメニューと単価を書いた伝票をもらって、欲しい具に数字を書き入れる。羊の胎盤(リンク参照)、豚脳とかのすごい材料もちらほら。牛脊髄はちょっと怖い。

  • 「魚丸」「牛肉丸」
    丸というのは肉団子のこと。一番無難な味。
  • 「腐竹」
    支那竹?と思っていたが、湯葉の事らしい。
    みんな名前に恐れをなして最後まで注文しなかった。
  • 「菠菜」
    ホウレンソウは、たまたま漢字を知っていた(菠薐草)ので注文。
  • 「手擀面」
    鍋を一通り食べ終わったら最後に麺を入れる。
  • 「鮮豆腐」
    普通の豆腐を注文するのが難しい(難易度高)。「日本豆腐」だと卵豆腐が出てくる。「凍豆腐(高野豆腐)」の隣に「鮮豆腐」というのがあって、これを頼むのが正解。色が白くて、匂いと味がコンニャクそっくりという「神仙豆腐」というのもあるらしい。

薄切りの牛肉を麻辣湯にしゃぶしゃぶしてから食べると、辛いけどおいしい。白湯の方はどうも味が物足りない。逆に、白菜(大白菜)などの野菜は麻辣だと味がしみすぎて辛すぎ。白湯に入れた方が、スープのくどい味が野菜で薄まってとてもおいしい。この店の羊肉は臭みが強い。食べるにはちょっときついが、出汁にはなるので中に入れる。

食べ終わって会計が終了したら、造花の入った花瓶をテーブルに立てる。おいしかった。「辛いのが駄目」という人を火鍋の店に連れて行くと、最初は引いているけど最後には「麻辣湯の方がおいしい」と必ず言うらしい。ツンデレ

画像:yuān yāng huŏ guō, P.R.China / Feb. 08 2007