アフリカンフェスタ 2005

日比谷公園には、今年も青いナンバープレート*1の高級車がいっぱい。スーダンのオクラシチューがやってきて、友人を持ってきてくれた。開会宣言でもんたよしのりを初めて見る。みのじゃない。

エチオピアのグループThe Cultural Troopeのパフォーマンス。胸がよく動くダンス。ベリーダンスをお腹の代わりに胸でやる感覚。音楽は、想像を遥かに超えた素晴らしい演奏。小さなハープと、弓を使う弦楽器が特徴的。北アフリカチュニジア / モロッコあたり、ベルベル系の民族音楽に近いという結論に達した。女性歌手の声がまた良い。時々デスメタルのボーカルみたいな男性のうなり声が入るのが謎。時々女性の「ひょろろろろー」という奇声が入る。これはサハラ砂漠トゥアレグの音楽で聴いた事があるが、ベルベルの音楽でもよく使われるらしい。

隣で解説してもらった所によると、中心人物Mulatu Astatke*2は、budamusiqueのethiopiquesシリーズで紹介されているらしい。vol.1, 4, 17に名前がみられる。特に70年代「Ethio Jazz」の活動が有名。

次はギニアの Sekouba Bambino Diabate。元Bembeya Jazzの人。名字のDiabateからしてgriotの家系なのだが、最初の2曲ほどは、griotのパフォーマンス。マリ帝国創始者のSundiata Keitaを讃え(多分)、招待客の大使館関係者を讃え、その招待客の祖先も順番に讃えつつ(多分)、おひねりをもらう。おひねり炸裂。もう片手でつかめない。熱狂的なファンが汗を拭いたりしないので杉良太郎ショーとはちょっと違う。Salif Keitaにも共通する、はちきれんばかりの凄いヴォイス。こぶしも素晴らしい。義理のお兄さんのオスマン・サンコンも応援。

アラブ・カリグラフィー入門でアブドーラ・アルモーメン先生を見かける。

アンゴラのグループKilandukilo。ラテン系民族音楽を思わせるアンサンブルに、サバールの様なつんのめる細かいビートが組み込まれていて、荒削りながら面白い。なぜか郷愁のハーモニカが。

演奏はどれも素晴らしく、アフリカンフェスタ(と愛・地球博)以外ライブをやらないのはもったいないと思う。明日のもんたよしのりライブでは彼らに「ダンシング・オールナイト」で対抗してほしい。そういえばワンガリ・マータイ*3の「Mottainai」Tシャツが売っていた。そういえば、今日は初めてTシャツ(id:plank:20050305)に突っ込みを入れてもらった。

画像:The best dressed drummer (Edited from the photo by id:tfj ) / May 21 2005

*1:外交官ナンバー

*2:Astatqè、Astake、Astaqé

*3:id:plank:20050312参照