GFW 後半

4/15(木)

無錫「王将」の醤油ラーメンが美味い。

4/15(金)

みんなで、呉江路まで出かける。タクシーから降りて屋台街に向かうと、様子がおかしい。照明は暗く、入り口付近から見える店はことごとく解体中。奥の方は多分やってるんじゃないかな、と思うが諦めて人民広場の方へ向かう。後で調べてみた所、呉江路の小吃美食街は2009年12月末で完全に閉鎖されたみたいだ。ショックで立ち直れない。

南京東路から横にそれて、翠萍酒家(翠萍閣)という庶民的なレストランで食べてみる。呉江路みたいな店で余り綺麗ではないが、安くて味はなかなかおいしい。上海万博 日本館のアテンダント達は、4LDKの部屋に5人で住んでいる。広いけど2人部屋があって、部屋は数ヶ月でローテーション。中国に就労ビザで180日以上滞在する場合は、所得税を中国に納めないといけなくなる。で、万博の期間が184日。要は払ってから帰れ、と。

北京から旅行で来た2人が話しかけてきて、黄酒をおごってくれて上海老酒「石庫門」で乾杯。外灘まで歩いてみる。61号地下街で、レンティキュラー印刷の絵15元。風が寒い。0時近いので、テレビ塔のライトアップも終わっている。外灘観光隧道も終了。

「ニセモノカバンアルヨ」「マッサージ」「レーザーオモチャ」「マッサージ! ちんちん!」。ビールが飲みたいので「龙拳功夫小龙虾」に入る事に。個人的に入るのに抵抗はあったのだが、案の定ザリガニ料理と家鴨の燻製しか無い。小龙虾を頼む。ビニル手袋を嵌めて殻を割ってみるものの、手袋が異常に薄くてしかも汁が手袋の中に滲み出してくる。ザリガニ、味は悪くないが身の量が少ない。店を出て帰ろうとすると、また「ちんちんマッサージ!」。

4/17(土)

上海はせっかく暖かくなったのに、東京では41年ぶりに雪とか言ってる。後2週間ほどで上海万博が始まるのに、道路から会場を見るとまだ骨組みだけのパビリオンがいくつも。

 GFW 前半

4/14(水)

3泊4日の中国出張。羽田空港を出発。機内でアメトーーク「学生時代の友達とコンビ組んでる芸人」を観て、映画「アバター」の中盤。瀕死のグレイス博士にアントニオの木から闘魂注入。らん、らんらららんらんらん。その者、青き衣をまといて金色の野に打つべし打つべし。皮膚、青いし。

上海に到着。外は雨で、気温は7度。上海はここ数日異常に寒い、と言っていた。この時期にこんなに寒いのは、137年ぶりとの事。上海万博開幕で要人が来るので、渋滞が出来ない様に上海近辺の企業は4/30 - 5/4の5日間、強制休日。戸籍が上海市内にある人全てに万博のチケットが配布される。

中国のノーブランド携帯電話(山塞機)について。若い人は、携帯に余り多くの機能は望まず、腾讯QQとMP3再生が入っていれば充分。正規品でGSMと3GのSIM2枚挿し可能なのは、サムスン/LGとNokiaの一部だけだが、山寨機は当たり前の様に2枚挿し。台湾MediaTek(聯發科技)のSoC万歳。ニンテンドーDSが壊れたので、子供にDSiを買ってあげたら、マジコンが使えなくて子供から「要らない」と言われた。今はDSを修理して使っている。

googleは中国撤退したものの、gmailは繋がった。webが異常に重い。

全部GFW(防火長城)のせいだ。

写真

画像:Required to wear a hard hat at all times, P.R. China / Apr. 14 2010

 サウジサウダージ

東京駅から歩いて、わびさび庵へ。大学時代の友人が、司法試験に合格したのでお祝い。土日限定の日本酒・焼酎3時間飲み放題コース。17時集合だったのは、幹事が3時間がっつり飲みたいからか。トラフグの薄造り、河豚の唐揚げも出てくる。日本酒は飛露喜の純米を飲んで、後は何を飲んだか忘れた。桃川ってあったっけ?

無職で金持ちの後輩、職業:デイトレーダーの話題。ずっと家にいると奥さんが嫌がるので、葉山辺りに別荘を購入。そこにPCを揃えてトレーディングをやっているらしい。都心のホテルのテニスコートを貸切にして、毎週テニス。大学時代はお金なさそうだったのに。ご飯おかわり自由の店でこいつともう一人が毎回どんぶり5杯食べたせいで、そのお店はおかわりが有料になった。

法研修生は、今回の合格者まで給料が出るが、次回以降は出なくなる。今後は国がお金を貸すという形になり、10年以内に返済しないといけない。研修中は2週間単位で研修先がころころ変わるので、給料が出ないと大変そう。

サウジアラビアに行くと、「トヨタの工場を誘致したい」「ソニーの工場を誘致したい」とか言われるけど無理。サウジに行った帰り、JALが機材トラブルで飛べなくなって福田元首相がキレた。

画像:At Takataki Station, Ichihara, Chiba, Japan / Sep. 23 2009

 奇跡のリンゴ - 自然の摂理から学ぶ農と教育 後編

ファーブルの功罪

テントウムシはアブラムシを駆除してくれる益虫、と言われている。

これはファーブル昆虫記の悪影響。テントウムシを観察してみると、実際には1日に5〜6匹しか食べない。アブラムシ側も、テントウムシが近づいてきても全く逃げる素振りを見せない。本当にアブラムシをたくさん食べているのは、 1〜2mm程度のウジ虫。こいつはアブラムシを手当たり次第、いなくなるまで食べ尽くす。ハエの仲間*1

農薬を撒いている畑に生えたタンポポの葉の裏側には、アブラムシがびっしり付いている。自然栽培の畑に生えたタンポポは大きく、アブラムシが全くいない。アブラムシが発生する事自体おかしい。生態系に問題がある証拠。

いちばんひどい悪口

りんごの無農薬栽培がうまく行っていなかった頃、世間の風当たりは厳しく、いろんな人から随分悪口を言われた。津軽で一番ひどい蔑称は何でしょう? バカ、アホ、ロクデナシ。もっとひどい呼び方があります。ドンパチ。ドンパチは「忘八」がなまったもの。忘八は、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の八徳*2」や「仏教の八正道」の実践を怠った者という意味らしい。

入れ歯

木村さんは、歯が無いのに入れ歯を入れていない。「歯を入れる時間も惜しくて」と周りに話しているけど、本当は一度歯医者に行った。すぐ口を閉じてしまうので歯医者さんが頭をポンと叩くと、叩かれたはずみで指を噛んでしまった。たった1本しか残っていない歯で、歯医者さんの指を何度も噛んでしまい、「もう来なくていい」と怒られた。

トマトの栽培法

トマトは、横に倒して這う様に生長させると、異常に成長する。今ではトマトは10m間隔で植えている。

聞いていて気になった点

死亡者数の統計を見て、「1960年に比べ癌死因が異常に増えている」とか「アフリカに比べて癌が多い」という話をしていたが、これはミスリード。医療の向上で脳卒中や心臓病死因が減少したから、というのが主要因では。

オーガナイザの濁川孝志教授が、周りのスピリチュアル大好き教授お友達ネットワークについて話し始め、エンジニアリングの観点よりスピリチュアル体験を重要視している様にみえたのが残念。木村さんはスピリチュアルな体験を色々しているものの、彼の成果自体は徹底した観察と実験に基づいていると思う。

*1:ヒラタアブ(扁虻)やショクガタマバエ(食蚜玉蝿)の幼虫?

*2:八徳は、南総里見八犬伝の犬が持っているドラゴンボールの文字。儒教の三綱(忠孝烈)と五常仁義礼智信)から、夫婦愛の「烈」をアレンジ。

 奇跡のリンゴ - 自然の摂理から学ぶ農と教育 前編

木村秋則*1氏の講演会があるので、池袋、立教大学へ。

2009年度連続公開シンポジウム《未来の声を聴こう》
コミュニティ福祉学部主催「奇跡のリンゴ - 自然の摂理から学ぶ農と教育

この日の講義録 [1][2]、テープ起こし [1][2][3][4][5][6]

13:00過ぎに到着したら、開場したばかりなのに会場はほぼ満杯。スタッフは会場以外にも、ビデオ中継の教室を2つ用意して万全の態勢で臨んだものの、一般客が1,000人以上殺到して結局収容しきれなかった。一般客、容赦無すぎ。スタッフはこんだけ頑張ったら充分だろう。

ドイツの話

よその畑に行くとすぐ穴を掘って、土の状態を見たり温度チェックしたりするので、みんなから「穴掘りマン」と呼ばれている。一度ドイツに行って、ジャガイモ畑にを視察した。そこの畑では非常に小さい芋しか取れない。そこのドイツ人が「80年間無農薬栽培を続けているが、自然状態で育てると芋は小さくなるんだ」というから「それは違う」と言った。「だったらこの畑で自分で植えてみろ」。コール天のズボンを履いてたのに。

穴を掘って温度を測定してみると、地表から10cm下で8度下がっていた。この地表から10cmの所にジャガイモを植えた。手で植えたので腰が痛くて痛くて。でもその結果、自分が植えたジャガイモは大きく実った。ここでは普段、トラクターを使って地面から10cm-20cm位の所に植えているので、芋は温度の低い所で育ち生育が悪い。この畑も地中の温度が急激に下がっている。理想的な土は山の土で、地表から50cm下でも1度しか違わない。

硬盤

一般農法では、地表から20cm-50cmの所に硬盤層(hardpan, ouklip)が出来てしまう。作物の根がこれを突き抜けて、地中深くに根を張る様になると、もう肥料は要らない。硬盤層を壊す為に、作物と一緒に小麦を植えたりするが、そもそも自然農法では硬盤層は発生しない。そもそも窒素肥料を土に撒いても、窒素分は大気中に逃げたり水に溶けて流出したりしてしまい、植物の根に届くのはせいぜい10%くらい。化学肥料は余り意味がない。

その他

  • 木村さんの体重は40kg足らず。(え゛?)
  • 去年の11月に韓国に行った。日本より韓国の方が遥かに意識が高い。
    ある市長さん*2曰く、「農業は第1次産業ではなく、命を繋ぐ第4次産業」。
  • ダニを食べるダニ、カブリダニは朝9時半出勤、夕方15時半退勤。
  • 濃い青緑色をした野菜は、農薬を使っている。
    自然栽培で育てると淡い色になる。

画像:木村秋則

*1:id:plank:20080818 参照

*2:聞慶市(문경)の申鉉國(신현국)市長?